ハラスメント対策：自己防衛のための具体的ステップと法的サポート | 自己防衛調査

ハラスメントは社会問題として毎日のように大きく取り上げられています。しかし、その実態は依然として深刻で、多くの人々が日々苦しんでいます。職場や学校、家庭、そして公共の場であったり、オンライン上など、あらゆる場所で発生し、被害者の心身に深刻な影響を与え続けています。このような状況下で、ハラスメント対策の重要性は日に日に高まっています。自己防衛の知識と技術を身につけ、適切な法的サポートを活用することが、被害を未然に防ぎ、また被害にあった場合の適切な対応につながります。本記事では、ハラスメントから自身を守るための具体的なステップと、利用可能な法的サポートについて詳しく解説します。

ハラスメントに対する自己防衛の具体的ステップと法的サポート

• ハラスメントとは
• ハラスメントの種類とその影響
• ハラスメントに対する自己防衛のステップ
• ハラスメントに対する法的サポートとは
• ハラスメント対策 | 探偵による自己防衛調査サポート
• 探偵による自己防衛調査サポート相談事例
• 自己防衛調査サポートの依頼料金の取り決め
• ハラスメントの自己防衛と法的サポートのために必要なこと

ハラスメントとは

ハラスメントとは、他者に対する嫌がらせや迷惑行為であり、被害者の尊厳を傷つけ、不快感や苦痛を与える行為全般を言います。ハラスメント行為は常に一方的であり、受け手が不快や苦痛を感じれば、それはハラスメントとなり得ます。また、ハラスメントの形態は多様で、言葉による攻撃、身体的な接触、威圧的な態度、差別的な扱い、不当な要求など、様々です。さらに、直接的な行為だけでなく間接的な行為、例えば、特定の人物を孤立させたり、無視したりする行為も、深刻なハラスメントとなり得ます。

ハラスメントが及ぼす影響

ハラスメントの被害は、単なる不快感に留まらず、うつ病や不安障害、ストレス関連疾患など、深刻な精神的健康問題を引き起こすことがあります。さらに、社会的な孤立や職場・学校でのパフォーマンスの低下、人間関係の崩壊、最悪の場合は命を落とすといった、生活全般における広範で深刻な影響をもたらすことが多いです。また、被害者個人だけでなく、組織や社会全体にも深刻な影響を与え、その影響は多岐に、そして長期的に続く可能性があります。ここでは、ハラスメントがもたらす具体的な影響について詳しく解説します。

ハラスメントの種類とその影響

ハラスメントが発生する場所も様々です。職場、学校、家庭、オンライン上など、人間関係が存在するあらゆる場所でハラスメントは起こり得ます。特に、権力関係が存在する環境では、ハラスメントが発生しやすく、また深刻化しやすい傾向があります。それぞれの場所で行われるハラスメントも受ける被害の種類も変わってきますので、まずはしっかり実情を把握する必要があります。以下にハラスメント被害が発生しやすい主な場所について紹介しています。

職場ハラスメント

パワハラやセクハラなど、多岐にわたります。これらの行為は従業員に多大なストレスを与え、仕事のパフォーマンスや職場環境を著しく悪化させます。特にパワハラでは、上司からの不当な指示や嫌がらせが原因で、被害者は精神的に追い詰められ、最悪の場合、うつ病や退職、自殺に至ることもあります。

学校でのハラスメント

学校でのハラスメントは「いじめ」が主です。繰り返し行われるいじめは、被害者の自尊心を傷つけ、精神的なトラウマを引き起こします。さらに、学校でのハラスメント問題が解決されないと、学業成績が低下し、不登校や引きこもりになる危険性も高まります。

家庭内ハラスメント

家庭内ハラスメントは、密室性が高いため発見が遅れがちで、被害者に深刻な影響を与えます。家庭内での虐待やモラルハラスメント（モラハラ）は、特に子供や配偶者に対するものが多く、持続的なストレスや心の傷をもたらします。被害者は安心して相談できる場所を見つけるのが難しく、その結果、自殺未遂や自己破壊的な行動にまで発展することもあります。

公共の場でのハラスメント

公共の場でのハラスメントは、通勤電車や街中での日常的な嫌がらせ行為が含まれます。これには、露骨な性的な言動や身体への接触などが含まれており、被害者に日常的な外出の恐怖を植え付けます。公共の場でのハラスメントは第三者の目があるにもかかわらず、被害者が声を上げにくい状況が続いています。

上記で紹介したこれらのハラスメントは、日々ニュースとして取り扱われ、連日加害者が処分されたり、罰せられたりしていますが、未だ収束する見込みはなく、むしろ被害自体は拡大している状況であると言っても過言ではありません。

ハラスメントに対する自己防衛のステップ

ハラスメントから自身を守るためには、予防と対応の両面から具体的な行動をとることが重要です。特に、ハラスメントが進行してしまうと、被害者側が恐怖心や自己否定などから身動きが取れなくなってしまったり、集団心理で加害者が増加し、被害者が声を上げられなくなると言ったケースも少なくありません。ハラスメントの被害が小さいうちに防衛策を講じる必要があります。以下に、ハラスメントに対する自己防衛のための具体的なステップを詳しく解説します。

１．ハラスメントに対する正しい知識を身につける

ハラスメントの種類は非常に多く、これはハラスメントなのか？と分からなくなってしまう場合もあります。肝心なことは、被害者がどう感じ、受け止めるかです。自分自身もそうですが、会社の同僚や家族が被害に遭っている場合も、本人たちが少しでも不快や苦痛に感じることがあれば、それはハラスメントであると、認識することが大切です。以下に、代表的なハラスメント例を挙げます。

• セクシュアルハラスメント（セクハラ） |　性的な言動によって相手に不快感や不利益を与える行為。具体的には、不必要な身体的接触、性的な冗談やからかい、性的な関係を強要すること、など
• パワーハラスメント（パワハラ）  |　主に、職場における権力や地位を利用して、部下や同僚に対して精神的・身体的な苦痛を与える行為。過度な叱責、無視、過剰な仕事の押し付け、個人の尊厳を傷つける言動など
• モラルハラスメント（モラハラ）  |　相手の人格や尊厳を傷つける言動を繰り返し行うことで、精神的な苦痛を与える行為。具体的には、常に批判的な態度をとる、相手の意見を無視する、嘘の噂を流すなど
• マタニティハラスメント（マタハラ）｜　妊娠・出産・育児に関連して行われる嫌がらせや不利益な取り扱い。妊娠を理由に降格や解雇を示唆する、育児休業の取得を妨げる、などの行為が該当
• アカデミックハラスメント（アカハラ） ｜　教育・研究の場における権力関係を利用した嫌がらせや不当な扱い。教員による学生への不当な評価、研究成果の横取り、指導の放棄などが該当
• カスタマーハラスメント（カスハラ） ｜　顧客や利用者が従業員に対して行う不当な要求や嫌がらせ。過度なクレーム、暴言、威嚇的な態度などが該当
• ソーシャルメディアハラスメント（SNSハラスメント） ｜　SNSなどのオンラインプラットフォームを利用して行われる嫌がらせや攻撃的な行為。誹謗中傷、プライバシーの侵害、なりすまし、ネットストーキングなどが含まれます
• エイジハラスメント ｜　年齢を理由に行われる差別や嫌がらせを指します。若年層に対する「若すぎる」という理由での軽視や、高齢者に対する「老いている」という理由での排除などが該当
• レイシャルハラスメント ｜　人種や民族を理由に行われる差別や嫌がらせを指します。特定の人種に対する侮蔑的な発言、不当な扱い、排除などが該当
• ジェンダーハラスメント ｜　性別やジェンダーアイデンティティを理由に行われる差別や嫌がらせを指します。固定的な性別役割分担の押し付け、LGBTQに対する差別的言動などが含まれます

２．証拠の収集

ハラスメントの被害を受けている、もしくはコミュニティ内でハラスメントの被害を認識したら、被害の証拠を集めることが何よりも重要です。この証拠が、法的な対策を講じる上でとても重要になってきますので、出来るだけ、細かく、正確な証拠を沢山集める必要があります。証拠として有効なものは、以下になります。

• メールやLINEなどのメッセージのデータやスクリーンショットの保存
• 電話の録音や、音声・映像の記録
• 日記やメモ

３．相談する

2022年4月に「パワハラ防止法」が改正され、すべての企業においてパワハラ防止措置が義務化されました。それに伴い、職場でのパワハラなどについては、相談窓口が設けられていますので、そこに相談するようにしましょう。パワハラやセクハラ以外の判断が難しいような場合は、信頼できる友人や家族に相談しましょう。相談することで精神的なサポートを受けるだけでなく、客観的な意見も得られます。

４．各種サポートを受ける

ハラスメントは精神的なダメージを引き起こすことが多いため、早期に心のケアを行うことが重要です。ハラスメント被害により精神的ダメージを受けた、もしくはハラスメントの現場にに遭遇し精神的苦痛を受けた場合には、カウンセリングや専門医のサポートを受けることで、心の健康を保つことができます。また、職場でパワーハラスメントを受け、精神疾患に陥った場合には、労災の認定が可能となり労災保険の対象となる場合がありますので、金銭的なサポートを受けることも可能です。

参照：厚生労働省資料「精神障害の労災認定基準に「パワーハラスメント」を明示します」

ハラスメントに対する法的サポートとは

ハラスメント被害に対する法的サポートとしては民事訴訟により、精神的苦痛に対する慰謝料や、ハラスメントにより失った収入などを損害賠償請求できます。他には、労働審判裁判所が事業主と労働者の労働関係のトラブルを迅速かつ適切に解決するために設けている紛争解決制度や、暴行や脅迫などの犯罪行為を伴うハラスメントの場合、警察に被害届を出し、刑事告訴することができます。これらの法的なサポートは、以下の機関に相談することで受けられます。

• 道府県労働局の総合労働相談コーナー
• 法テラス（日本司法支援センター）
• 弁護士会の法律相談
• 各地方自治体の相談窓口
• 人権擁護委員や法務局の人権相談窓口など

ハラスメントに対しては、法的サポートを受けることは大変有効な手段ですが、デメリットとしては、訴訟などを起こす場合、膨大な時間と労力が掛かるという点です。また、訴訟を起こしている間は、ハラスメント問題と向き合い続けなければいけないので、被害の経験を思い出し、精神的苦痛が増大する可能性もあります。何より、法的サポートを受けるためには、強力な被害の証拠が必要になります。証拠が不十分であったり、被害が曖昧だったりすると、望むようなサポートが受けられない場合があります。

ハラスメント対策 | 探偵による自己防衛調査サポート

ハラスメントの対策や防衛策に有効な探偵の自己防衛調査サポート

ハラスメントを受けている、または現場で起きていて、被害の拡大や自分への危害を未然に防ぎたいような場合は、探偵による自己防衛調査サポートが有効です。ハラスメント被害に詳しい調査士が自己防衛のために対象者の素性調査や加害行為の証拠収集などを行ったり、自身が被害を受けている場合には、詳細な被害の証拠を相手に悟られることなく秘密裏に収集していきますので、安全に対策を講じることが可能です。また、法的措置を取る為の資料作りのサポートや、精神的ケアまで包括的サポートも可能です。

探偵による自己防衛調査サポート相談事例

職場のパワハラ上司から身を守りたい（３０代男性）

半年前に、本社から出向してきた上長がパワハラやモラハラを行っています。私自身まだ被害を受けたわけではないですが、私の先輩や同僚が数人被害を受けています。しかし、被害を受けている人たちは、出世に影響することを恐れており、訴えずに我慢すると言っています。しかし、ハラスメントの被害は日に日に大きくなっていて、いつか自分にも被害が及びそうで怖いです。そうなる前に、会社には上長に対して然るべき処分を下して欲しいです。

調査後の結果と解決

加害者である上長のハラスメントは、調査した期間だけでも数十件に及び、日常茶飯事的に行われていることが判明しました。また、異動前の職場でも、度重なるパワハラやセクハラ行為があったようです。依頼人は集めた証拠を会社のコンプライアンス部門に提出し、後日上長の降格処分が決定したとの報告を受けました。

※調査内容は探偵法人調査士会にて過去に受けたご依頼内容を一部変更して掲載しています。

自己防衛調査サポートの依頼料金の取り決め

自己防衛調査サポートの料金の取り決め

サポートを利用するにはコンサルティング費用が発生します。費用は、サポートの内容によって異なります。騙され被害解決サポートを利用する場合、被害の証拠を収集し法的措置を取りたい・精神的サポートを受けたいというようなパターンに対応ができます。どのような解決を行うのかで、行うサポート内容を決めていきますので現状や希望をお話しください。費用の見積もりや相談は無料でお受けしています。費用やサポート内容に関して不安がある方は無料相談窓口をご利用ください。

ハラスメントの自己防衛と法的サポートのために必要なこと

ハラスメントに気づいたらすぐに証拠を集める必要があります。そして、企業の場合には必ず社内の内部相談窓口、学校や家庭の場合には自治体の相談窓口、公共でのハラスメントには警察など、被害状況に応じた窓口を活用するようにしましょう。また、法的サポートを受ける際にも証拠が最重要となります。しかし、ご自身だけでは証拠収集が難航する場合も大いにあります。そのような場合は、探偵に依頼することでハラスメント被害の証拠収集を迅速に行うことができます。自分自身の身を守り、安心できる日常生活を取り戻すためにも、私たち探偵を活用することを検討してみてください。無料相談窓口は24時間、お電話とメールから受け付けています。