企業における覆面調査の重要性とその効果的な活用方法とは？

覆面調査って耳にしたことはあっても実際にどんなことをするのか、気になる方は多いはずです。顧客に扮して接客サービスなどを調査する、ミステリーショッパーなどが有名ですが、探偵の行う覆面調査は、自社だけでなく他社の情報収集のために潜入を交えた内部からの調査や、特定の人物に接触してリアルな情報を得ることも可能です。また、探偵が得意とする張り込みや聞き込み、尾行などを駆使して社内調査なども行うことができ、企業への社内問題を解決するための手段として有効だといえます。ではなぜ有効なのか？これらの理由と合わせて覆面調査の重要性と実際の効果的な活用方法について記載しています。

覆面調査の重要性と活用法

• 覆面調査とは
• なぜ探偵による覆面調査が重要なのか
• 覆面調査相談例
• 相談事例に対する調査提案
• その他活用方法
• まとめ

覆面調査とは

リサーチ覆面調査とは、調査員が一般人や友人、通行人など対象者に近付きやすい関係性の人物に扮し、情報を収集していく調査です。他の調査と違う点として、対象者に直接接触し情報を聞き出したり、状況確認を行える為、リアルな情報を収集できることが利点です。企業の内部事情を知りたい場合には、潜入調査を同時に行うこともあります。また、人や企業によって得たい情報は異なる為、一番良いポジションの関係性となり対象の情報収集を行います。情報収集だけでなく、相手の動きを把握することもできる為、危ない目に合いそうな時の見守り役や、代行の様な役割など様々なことに利用されています。

なぜ探偵による覆面調査が重要なのか

企業内における問題

近年、特に多く見受けられるのが企業内の不正問題や不祥事です。大企業だけではなく、中小企業での問題も浮き彫りになり事件やニュースとして報道されてしまうこともあります。そうなってしまうと、一気に企業イメージが下がり、経営不振になることもあるでしょう。社内問題は非常にセンシティブかつ内部調査では実態が不明なことがほとんどです。社内のだれを信じればよいのか信用問題にまで発展することもあります。

探偵による覆面調査の有効性

探偵調査による覆面調査は、経験のある調査員が行うため臨機応変に現場に合わせた行動ができることが一番のポイントです。皆さんには是非試してみてほしいのですが、仮にあなたが覆面調査員としてどこかの会社やお店に潜入調査に行くとします。どうでしょう？おそらく誰もがバレないように、と意識をしてしまい空気感や雰囲気が変わってしまうことがわかるかと思います。実際に社内調査や外注先の専門調査員に依頼してしまうと、わかる方にはばれてしまい本当の意味での覆面調査ができないことが多いと言えます。実際にスーパーマーケットなどの私服警察官や万引き防止の調査員などはなんとなく雰囲気で分かることがあると思います。ですが、私たち探偵は常日頃から尾行や張り込みなどの調査を行い常にバレてはいけない状況にあるわけです。また、人の行動や心理についても数多くの現場を経験しているからこそ対応できる自信があります。現在ではあまりメジャーではないため、探偵と覆面調査が結びつかないかもしれませんが、今ここに目を付けたあなたはラッキーだと言えます。他社ではやっていないツールを見つけたわけですから。

覆面調査相談例

覆面調査の相談例

探偵による覆面調査を利用する例にはさまざまなケースがあります。以下は一例ではありますが同様の内容や調査提案などはご相談にてお受けしていますのでお問い合わせください。

• 「企業のオフィス内にて」社内で起きているハラスメント問題の実態確認や証拠収集のために覆面社員として調査を行ってほしい
• 「取引先相手の信用として」紹介で知り合った相手から投資話を持ち掛けられたがどうも怪しく、ちょうど相手が秘書募集をしていることを知り覆面秘書として調査をしてほしい
• 「飲食店の口コミ改善のために」最近店の口コミがかなり悪くなっており、原因を知るために覆面調査をしてほしい、実際に飲食をしてスタッフの接客や提供サービスについて意見が欲しい
• 「母の友人として」最近母が怪しいビジネスに手を出しており、娘の話では聞いてくれないため覆面友人になって一緒に集会に参加して実態を探ってほしい
• 「つきまといされている人に諦めてほしい」アイドル活動をしているが男性からしつこくつきまとわれており、マネージャーや婚約者として一緒に同行してほしい

相談事例に対する調査提案

焼肉屋の口コミを改善させたい

調査提案

今回焼肉屋さんオーナーの方からの相談を受け、覆面調査を提案しました。実際に飲食店の覆面調査を行っている経験もあり、今回はまずお客さんとしての覆面調査を提案。接客サービスをはじめ、料理の質やホスピタリティなど一般的な目線から見た評価をリアルにお伝えできるため、低評価の口コミに繋がりやすい原因や要因を調査することが可能でしょう。

※調査内容は探偵法人調査士会にて過去に受けたご依頼内容を一部変更して掲載しています。

その他活用方法

企業における覆面調査の活用方法にはさまざまなケースがあります。実際に相談を受けて調査をした飲食店の覆面調査ではお客さんの立場としてはもちろん、アルバイトや社内従業員の立場としても覆面調査を行うことも可能です。企業内の問題に合わせてどのような方法が適切かつ有効的なのかを過去の経験よりアドバイス、提案をさせていただくことが可能です。

企業における覆面調査の活用方法

• 顧客サービスの評価…企業が自社の店舗やサービスの品質を客観的に評価するために、探偵が、実際の顧客として店舗を訪れて評価を行います。店員の対応やサービス品質、店舗の清潔さなどを観察し、改善点を把握します。競合他社や取引先にも行うことが可能
• 取引相手の素性確認…取引企業や個人の素性を確認する為にも覆面調査は有効です。身近な関係性となり交友関係を確認したり、相手の隠れた価値観などを把握することに利用できます。不正の過去や犯罪歴などの素性を明らかにし契約においての判断に役立ちます。
• 不正の確認…対象人物や組織において不正行為の疑いがある場合、行動を観察し不正行為の証拠を収集し、問題となっている事柄を解決することができます。従業員による情報漏洩やハラスメント問題の実態確認のために従業員や近しい関係性になりすますことで情報を得られます。
• ガード役…友人や通りすがりの人になりすまし、対象者が危険な目に合いそうなときに阻止することが出来ます。例えば、いじめに合っている可能性が高い人物や危険な人物と思われる人と交際をしている子どもを見守るために利用されています。

まとめ

企業において覆面調査を利用することは、これからの時代必要不可欠になってくると言えます。企業の取引先や提携先が企業間だけではなく、フリーランス、個人とのやり取りも増えてきた中でやはり信用問題や社内セキュリティを強化するためにも覆面調査を有効的に利用して企業内リスクを減らすことは重要だと言えます。探偵による覆面調査はまだまだメジャーではありませんが、これから取り入れていくことで新たなビジネスチャンスやリスク管理となることは間違いないと言えます。